|
 |
|
 |
|
 |
|
 |
|
|
 |
 |
冨永 智加子 院長
トミナガ チカコ
CHIKAKO TOMINAGA |
|
 |
 |
村上診療所 |
|
 |
 |
出身地:新潟県 |
|
 |
 |
出身大学:東海大学医学部 |
|
 |
 |
趣味・特技:アクセサリー作り、カルトナージュ、観劇、筋トレ、スキー |
|
 |
 |
好きな劇:ミュージカル |
|
 |
 |
好きな場所:瀬戸内海 |
|
 |
 |
座右の銘・好きな言葉:「初心に帰る」「素直な心で、ありのままを見る」 |
|
 |
 |
|
|
 |
 |
■「心に寄り添う医療を目指して」 |
 |
大学卒業後、私は精神科を専攻し、母校で力動的精神医学や精神分析学を学びました。現在の診療所では、精神分析療法などの特化した精神療法ではなく、一般精神科外来ではありますが、その考え方や視点は、日々の患者さんの治療の中で充分役立っていると考えています。
精神科を選んだ理由は1つではありませんが、当時知人や友人など周囲に心の問題を抱える人が少なくなかったことも、この道へ進む大きなきっかけとなりました。精神科の多くの疾患は、今もなお完全には解明されておらず、完治が難しい疾患が多いことも事実です。けれども、救いを求める人の苦しみに寄り添い、少しでも楽になってもらえたらという思いが、私の決断の後押しとなったのです。
10年間仕事をした後、結婚や子育てのため、数年間現場を離れていた時期もありましたが、その経験が患者さん目線で見るという私の医師としての心構えを作ったと思っています。そして大学時代の同輩であり、当法人(医療法社団二誠会)の理事長である村上健先生からお声をかけていただき、2005年より村上病院(現:村上医院)に勤務することとなりました。1963年に開院以来、院長を務めておられた村上敏雄先生がご高齢で引退後、2018年より『村上診療所』を私が任されることになりました。 |
■「心」と「距離」の両面でアクセスしやすいクリニックを目指して |
 |
当院にはご高齢な方から青年期の方まで幅広い年代の方がいらっしゃいます。
当院の特徴の一つが「予約制ではない」という点です。「困った時に、すぐに訪れることができる」。それが、精神科医療において大切なことだと考えています。また、最寄り駅である小岩駅から徒歩5分という立地の良さも活かし、周辺の方にとって「心の距離」も「物理的な距離」も近い、アクセスの良い精神科クリニックを目指しています。 |
■患者さんの「声」に丁寧に耳を傾けるために |
 |
先にも述べましたが、私自身もかつて結婚、妊娠、出産、育児に専念していた時期に幾度となく医療機関を受診した経験があります。
そのとき、「本当に言いたかったことの10分の1も伝えられなかった。聞いてもらえなかった。」と感じたことがいかに多かったことか。だからこそ、当院では、限られた時間の中でも、患者さんが本当に困っていることをお話しいただけるよう、できる限り耳を傾ける姿勢を大切にしていたいと思っています。
患者さんの中には「こんなことを話すのは恥ずかしい」「変な人と思われるかも」など、心にブレーキをかけてしまう方も少なくありません。でも、その中にこそ、抱えている苦しみの核心があるのではないでしょうか。話すことで少しずつ気持ちが軽くなるような、そんな場所でありたいと思っています。 |
|
■一緒に探し、一緒に向き合う精神医療を |
 |
当院で診療する疾患は、不眠症やうつ病、不安障害、適応障害、双極性障害、認知症、統合失調症などが中心です。
受診時の主訴は「眠れない」というものが最も多いのではないかと思います。もちろん不眠症という病名はありますが、実際にはその背後に、うつ病や不安障害などが隠れていることも多いのです。
また以前に比べると、統合失調症の中でも病感がある「軽症」の方の受診が増えています。その方の健康的な部分に働きかけ、困っていること、辛いことを共有して治療共同体として立ち向うことも可能となってきています。
一方で少し疲れただけ、そのうちに治るからと我慢し続けて、うつ病が非常に悪化してからやっと受診する方も多い状態です。我慢できる状態だからと思わず、軽い内に早期受診、早期診断、早期治療、予防することでその後の予後も大きく変わってきます。
そして何より重要なことは、ただ「言われたから、受診する。薬を飲む。」という受け身の治療だけでは、安定した効果的な治療を続けることは難しくなってしまいますから、私たちと患者さんが、1つでも多くのことを共有し、解決に向かって一緒に進んでいくということなのです。 |
|
■これから受診を考えている方へ |
 |
「もっと早く来ればよかった」と言われる方が、本当にたくさんいらっしゃいます。
精神科や心療内科を受診することに、ためらいを感じるのも無理はありません。「周りにどう思われるか」が気になる方も多いでしょう。
でも──
心がつらいと感じたとき、誰かの助けが必要だと思ったとき、その思いに素直になっていただきたいのです。
それは、決して「弱さ」ではありません。よりよく生きるための、シンプルで大切な行動です。
もし今、ほんの少しでも「つらい」と思うことがあるなら、どうかひとりで抱え込まずにお話を聞かせてください。
あなたの人生が、少しでも軽やかになるように。私たちはそのお手伝いができたらと願っています。
※上記記事は2025年5月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。 |
|
|
|
|
|
 |
|
|
|